母　の　事

１９９９年１０月２０日（水）午後３時２８分、８１歳で他界しました。
母は、４年近くも病院で生活し、寝たきりで人工酸素マスクと点滴が外されない状態で過ごしておりました。

入院してまもなく喉の切開。
その後は、食事は点滴となりました。
喉を切開すると喋ってる事が聞き取れませんでしたので、私達には筆記して貰いました。
亡くなる２ヶ月前迄は筆記は続きました。
耳も遠く、目も悪かったのですが、意識だけは亡くなるまでしっかりしておりました。
耳も右耳ならどうにか大きな声なら聞こえたようです。
これが、私達には大きな声を出さないと伝わりませんので疲れました。
それを母が見抜いてか、あまり喋らなくなりましたね。筆記もです。
そして、目も悪かったですから、数センチまで近づかないとわかりませんでした。
しかし、いままで痴呆にもならず、床ずれもしないで来れたのは、病院の皆様方の看護のお陰です。
ほんとに、みなさんの暖かい看護で母は幸せだったと思います。
母は、特にここの病院が気にいっておりました。
父の死を聞いてからは（百箇日を過ぎてから伝えました）、
生きる気力を無くし、日々に弱っていく姿が目に見えてました。
亡くなる一月前頃から輸血をしないと駄目と言われて、それも２００ｃｃの輸血が２日がかりでやっと入る程と聞いて、もうだめかなと思いました。
父と違って病院に長くいましたので、一応心の準備は出来ておりましたが、同じ年に二親を亡くすなんて思いもしませんでしたから、ショックは大きいです。
　　　　　　　ｂｙ　あられ　　　１９９９／１１／２